コロナウイルス感染症

コロナワクチン利権と感染症利権について考える

コロナウイルスPCR検査抑制論者はコロナウイルスPCR検査よりも感度、特異度が劣る抗原検査や効果が確かではないコロナワクチンの批判はほとんど行いません。
コロナワクチン利権と感染症利権について考えてみます。

見えてきたコロナウイルスPCR検査抑制論の正体 コロナウイルスPCR検査抑制論者はコロナウイルスPCR検査よりも感度、特異度が劣る抗原検査や効果が確かではないコロナワクチンの批判はほ...

感染症利権

呼吸器パネル

動物病院で行うPCR検査には呼吸器パネル、下痢パネルといったものがあります。

猫呼吸器疾患パネル(RealPCR検査)について 以前、猫風邪の検査、治療法について記事にしました。 https://tatsuharug.com/cold 検査は、あまり...

ヒトの病院でもあるようですが一般的では無いようです。

20種類の呼吸器感染症病原体を高精度・短時間に同定する新検査を11月から保険適用—厚労省

今般、呼吸器感染症病原体20種類の同定を短時間(1時間)に、極めて高精度に行える新たな検査法の有用性が10月18日の中央社会保険医療協議会・総会で確認され、保険適用が認められたものです。

本検査は、保険診療上、「感染症診療を専ら担当する常勤医師(専ら感染症診療経験が5年以上ある者に限る)が1名以上」、または「臨床検査を専ら担当する常勤医師(具体的には勤務時間の大部分、検体検査結果の判断補助を行うとともに、検体検査全般の管理・運営、院内検査に用いる検査機器および試薬の管理についても携わる医師を意味し、この経験が5年以上ある者に限る)が1名以上」配置されている保険医療機関に限り実施できる。

https://gemmed.ghc-j.com/?p=30254

呼吸器感染症パネル検査 ビオメリュー・ジャパン、コロナ向け承認取得

感染症検査の世界大手、仏ビオメリューの日本法人、ビオメリュー・ジャパン(東京都港区)は、新型コロナウイルスを含む21種類の呼吸器感染症の原因遺伝子を同時に測定できる全自動検査システムの製造販売承認を取得した。呼吸器感染症の症状は発熱や咳など類似し、鑑別が難しい。ビオメリューの新製品は遺伝子を増幅するPCR検査の原理を用いて原因のウイルスや菌を45分で特定でき、いち早く確定診断でき、早期治療につなげられる。

https://www.chemicaldaily.co.jp/%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%80%80%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91/

コロナを含む呼吸器パネルも認可を受けています。
呼吸器パネルを行うには一定の制限があります。
(感染症専門医の特権とも言えるでしょう)

呼吸器パネルを使用したことがあるのはごく一部の医師なのでしょう。

なとろむ氏でさえ、この程度の認識ですので呼吸器パネルが日本で一般化する可能性は低そうです。

せっかく呼吸器パネルを導入しても理解していない人が使用するとこういうことになってしまいます。

ASBさんはオーストラリアで検査に携わっている方です。
オーストラリアでは呼吸器パネル等のPCR検査は一般化しているようです。

オーストラリアなら呼吸器パネルですが日本だとこんなふうになってしまいます。

岩田氏はインフルエンザ抗原検査による大量検査には否定的です。

復習します‼️ なぜ正しい診断よりも正しい判断が大切なのか【岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義⑪】

ところが、新型コロナウイルスの流行によって、この方針が変わりつつあります。というのも、インフルエンザの症状を訴える患者さんに検査をやったところ、患者さんの咳やくしゃみでしぶきを受けて、じつは患者さんが新型コロナに罹っていたので、それで医者が感染した、という事例が出てしまったんですね。

これを受けた日本医師会は2020年3月、「迅速キットでインフルエンザをみだりに検査しないようにしましょう」「臨床的な症状、高熱とか喉の痛みとかでインフルエンザかどうかを判断しましょう」と言い出しました。

やっとか、と思いましたね。ぼくは昔から、もう何十年も前からそうするように言っていたんですよ。検査は間違えるので、とにかく患者さんを診る。検査で判断するんじゃなくて、現象としてのインフルエンザという病気を診る。そして、「この患者さんはインフルエンザという現象を起こしている」と判断したら、それはインフルエンザなのだ、と判断する。

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/373650/


このような場合、感度、特異度の高いインフルエンザPCR検査を行うべきというようになりそうですが、岩田氏は診断そのものを放棄する考えのようです。
最初からPCR検査は頭には無いようです。
岩田氏のような感染症専門医はPCR検査を一般開業医にはさせたくはないのでしょう。

岩田氏は反対していますがインフルエンザは抗原検査キットで大量検査というのが日本のやり方です。
感染症界隈で推進している人達がいるのでしょう。

欧米のようにコロナとインフルエンザを両方PCR検査で行うというのが最も理想的ですが検討されている気配はありません。

今までのコロナ対策を見ていると今後、コロナもインフルエンザ同様にPCR検査はほとんど行われず、抗原検査キットのみで診断されるようになるのかもしれません。

政府、検査1日20万件に拡充へ 「コロナ対策パッケージ」公表

新型コロナの検査能力は現在、1日当たり最大約5万9000件。政府は抗原検査の簡易キットを大幅に拡充するなどで20万件程度まで引き上げる。

https://mainichi.jp/articles/20200828/k00/00m/040/233000c

新型コロナ抗原検査の同一検体でインフルの同定も可能に/富士レビオ

2020年7月27日、富士レビオ株式会社(代表取締役社長:藤田 健、本社:東京都新宿区)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原の迅速診断キット「エスプライン(R) SARS-CoV-2」で用いる検体処理液が、インフルエンザウイルス抗原の迅速診断キット「エスプライン インフルエンザ A&B-N」においても使用できることを確認したと発表した。

これまで、インフルエンザ流行時の新型コロナウイルスとの鑑別対応が不安視されているが、本キットにより、新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原の2 検査を同一の鼻咽頭拭い液検体で行うことが可能となった。また、検体採取が1回で済むことから、検体採取時の患者への負担軽減および医療者の感染リスク低減にも寄与できる。

https://www.carenet.com/news/general/carenet/50540

コロナもインフルエンザ同様、PCR検査ではなく抗原検査での大量検査をやりたい人達が感染症界隈にいるのでしょう。
彼らの一部はPCR検査抑制論者としてPCR検査の批判をしていると考えれば不可解なPCR検査抑制論が蔓延していることに合点が行きます。
当然彼らは抗原検査での大量検査について批判を行いません。
抗原検査で1日20万件も検査を行えば1日1,000件以上の偽陽性が出ると想定されます。
国民のための感染症対策というのは全く頭には無いのでしょう。

コロナウイルス抗原検査1日20万件の目標について 政府はインフルエンザ流行期に備え、コロナウイルス抗原検査(簡易キット)を1日20万件に大幅拡充する目標を掲げています。https://...

コロナワクチン利権

コロナワクチンは感染が収束していない地域で使用されることになります。
仮に日本国民の大多数がコロナワクチンを接種することになれば一大マーケットの誕生です。
コロナワクチンは1年限りのものではなく、インフルエンザワクチンのように毎年接種するようになれば医療業界にとっては非常に大きな存在となるでしょう。
ワクチンというものは健常人に接種するもので利益率が高く、病院経営にとっては大きな収益源になります。

私はワクチンについては効果、安全性が確認されているのであれば使用すべきであると考えます。
ただし副反応事例に対するケアをきちんと行うという前提です。

コロナワクチン利権そのものを批判するつもりはありません。
病院経営を助け、感染対策になれば問題無いでしょう。

医師がPCR検査抑制論を主張する理由

一般開業医

コロナ対応病院の8割赤字 経営圧迫深刻に―団体調査

日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会は6日、新型コロナウイルス患者を受け入れた全国500弱の病院のうち、約8割が4~6月のいずれも赤字となったとする調査結果を発表した。コロナ患者への対応で病床数を削減し、他の新規患者受け入れが減ったことで、病院経営の悪化が深刻になっている実態が鮮明になった。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080600987&g=eco

コロナ対応病院の多くは赤字です。
またコロナ患者を受け入れる事で感染のリスクがあります。

コロナワクチンに期待している医師であればPCR検査を否定し、コロナ患者を病院から遠ざけておいてコロナワクチンを健常人に接種すれば、自らの身を守れて病院経営も安泰です。

政府がコロナ対応病院を守ろうともしていないので、一般開業医がこのように考えても強く批判する気にはなれません。(誉められたことではありませんので批判はします)

医クラ

感染症界隈からのPCR検査抑制論に乗っかり、無理にPCR検査をしなくても良いという情報を流しています。
コロナワクチンができるまで大流行せずに医療崩壊さえしなければ良いと考えているのでしょう。
ほとんどがHPVワクチンも推奨しています。

ただし効果、安全性が担保されたコロナワクチンができるという保証はどこにもありません。
有効なコロナワクチンができなかった場合、どうするつもりでしょうか?

まとめると

PCR検査抑制論は主に次のような人達により、流布されてきました。

  1. 感染症専門医・・・一般開業医がPCR検査をすることに否定的。インフルエンザ同様、コロナも抗原検査キットでの大量検査を推進
  2. 一般開業医・・・ワクチンに期待してPCR検査に否定的
  3. 医クラ・・・感染症界隈からのPCR検査抑制論に同調。HPVワクチン推奨、コロナワクチン推奨

厚労省はインフルエンザで行われているようなかかりつけ医での抗原検査キットでの大量検査とコロナワクチン接種で乗り切ろうという考えのようです。

インフル・新型コロナの並走踏まえ、10月から「まず、かかりつけ医等に電話相談する」体制に移行—厚労省

今後、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスとが「並走」することとなる。両者に適切に対応するために、この10月から、従前の「帰国者・接触者相談センターから、帰国者・接触者外来や地域外来・地域外来・検査センターを案内する」医療提供体制から、「帰国者・接触者相談センターを介することなく、かかりつけ医等にまず電話等で相談し、地域で身近な医療機関等を相談・受診し、必要に応じて検査を受けられる」医療提供体制へ転換する—。

https://gemmed.ghc-j.com/?p=35891

インフルエンザとは致命率が1桁異なるコロナで同じことをさせられるのですから、医療従事者はたまったものではないでしょう。

私は有効なコロナワクチンができるという考えには懐疑的です。
犬のコロナワクチンはあります。(犬のコロナは弱毒性の腸炎)
猫のコロナワクチンはありません。(猫のコロナは弱毒の腸炎から突然変異し、強毒化)
猫のコロナワクチンは長年開発が続けられていますが有効なものはありません。(欧米で販売はされています)
SARS、MERSのワクチンはありません。

有効なコロナワクチンができるという前提で話が進んでいるようですが、できなかった場合、一体どうするつもりでしょうか?
ツケを払うのは国民です。

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