コロナウイルス感染症

「こびナビ」副代表木下氏の問題発言をまとめました

「こびナビ」副代表木下氏は問題発言を繰り返しています。

因果関係認めない

ワクチン接種による副反応には人種差がある可能性があります。
他国のデータをそのまま日本に当てはめることはできません。

4) mRNA ワクチンによるアナフィラキシー



なお、その後の米国の調査で、アナフィラキシーの頻度は両ワクチン合わせて 100 万接種当たり 4.5 とされています 45)。 わが国では 5 月 26 日時点で、国際的基準であるブライトン分類 1~3 に該当するアナフ ィラキシーが 6,112,406 接種中 146 件(100 万接種当たり 23.9 人)報告されています

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2106_covid-19_3.pdf
COVID-19 ワクチンに関する提言  一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会

副反応率が非常に低い場合、因果関係の認定は難しいです。
しかし、このことから1例報告は無視しても良いということにはなりません。
非常に稀な事例であっても1例報告の積み重ねにより新たな知見が得られます。

「血栓症は副反応」EU当局が認定 アストラゼネカのコロナワクチン…多くは60歳以下の女性

英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを巡り、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は7日、欧州各国で接種後に確認された血栓症を「副反応」と認める調査結果を発表した。ただ、「副反応が起きる確率はとても低いため、接種による予防効果が依然、リスクを上回る」とも強調した。

EMAによると、4日現在で、EUや英国で同社製ワクチンを接種した約340万人のうち169人に「脳静脈洞血栓症」、53人に「内臓静脈血栓症」と呼ばれる重症例が発症。多くが60歳以下の女性だったが、発症のメカニズムは不明という。 

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)も7日、血栓症と同社製ワクチンの関連には「強い可能性」があるとの見解を発表。3月末までに79人の発症が確認された。発症率は100万人に約4人の割合といい、女性51人、男性28人だった。発症者のうち19人が死亡した。 

ワクチンに関する専門家グループは7日、「入手可能なデータによると、年齢が下がるにつれて、発症率が上がる可能性がある」として、30歳未満には同社製とは別のワクチンを接種するよう勧告した。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/96586
東京新聞 2021年4月8日

副反応である確率は0.0001%

木下氏が「副反応である確率は0.0001%」と断言する根拠は不明です。
木下氏はワクチン接種による副反応率が非常に低い場合は、ワクチン接種による健康被害は無視しても良いという考えなのでしょうか?

2.TTS の概要
1)TTS とは


全世界で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するワクチン接種が進む中、副反応として血小板減少を伴う血栓症が問題となっている。2021 年 3 月以降、アストラゼネカ社アデノウイルスベ クターワクチン(バキスゼブリアⓇ)接種後に、異常な血栓性イベントおよび血小板減少症をきたすことが報道され、4 月 7 日に欧州医薬品庁(EMA)は「非常にまれな副反応」として記載すべき病態と結 論づけている。4 月 9 日にはドイツとノルウェー、4 月 16 日には英国からバキスゼブリアⓇ接種後に生 じた血栓症のケースシリーズが相次いで報告された[1-3]。ヘパリン起因性血小板減少症(HeparinInduced Thrombocytopenia: HIT)と類似した病態と捉えられ、vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia(VITT)や vaccine-induced prothrombotic immune thrombo-cytopenia(VIPIT)と いう名称が用いられた。ここでは血小板減少症を伴う血栓症(Thrombosis with Thrombocytopenia Syndrome: TTS)を用いるが、本症の医学的に適切な名称については未だ議論があるところである。なお、バキスゼブリアⓇと同じアデノウイルスベクターワクチンである Ad26.COV2.S(Janssen/Johnson & Johnson,申請中)でも同様の TTS を生じることが報告されている[4-5]。
 

 海外では、国際血栓止血学会[6]、米国血液学会[7]、ドイツ血栓止血学会[8]、イタリア血栓 止血学会[9]等から TTS に関する診断や治療の手引きが公開されており、WHO からも暫定ガイドライン が発表された[10]。海外と医療事情が異なる我が国には、これまで本疾患に対する診療の手引きは存在 しなかった。

  TTS の特徴は 1) ワクチン接種後 4-28 日に発症する、2) 血栓症(脳静脈血栓症、内臓静脈 血栓症など通常とは異なる部位に生じる)、3) 血小板減少(中等度〜重度)、4) 凝固線溶系マーカ ー異常(D-ダイマー著増など)、5) 抗血小板第 4 因子抗体(ELISA 法)が陽性となる、が挙げられる。TTS の頻度は 1 万人から 10 万人に 1 人以下と極めて低い[11]。EMA はバキスゼブリアⓇ接種を受け た 2,500 万人のうち、86 人に血栓が見つかり、18 人が死亡したと報告している[12]。しかし、これま でに報告された TTS の症例は、出血や著明な脳浮腫を伴う重症脳静脈血栓症が多く、致死率も高い。 また、脳静脈血栓症以外の血栓症も報告されている[2,3]。極めて稀な副反応であるが、臨床医は TTS による血栓症(付 1 を参照)を熟知しておく必要がある。



4.TTS の診断
1)TTS を疑う臨床所見*

ワクチン接種後 4-28 日(ワクチン接種日を 0 日)に、新たに発症した血栓症に関連した以下の症状がある。ヘパリン使用の既往は問わない。
a. 脳卒中を疑う症状(片側顔面麻痺、片側運動麻痺、言語障害、共同偏倚、半側空間無視など)
b. 脳静脈血栓症を疑う症状(重度で持続する頭痛、視覚異常、痙攣発作またはそれに近い状態、悪心嘔吐など)
c. 内臓静脈血栓症を疑う症状(重度で持続する腹痛、悪心嘔吐など)
d. 深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症を疑う症状(下肢痛または腫脹、胸痛や息切れなど)
e. 出血性梗塞、点状出血、皮下出血など出血傾向を伴う場合もある。
* 臨床所見で TTS を疑った場合、すべてのヘパリン類、ヘパリンコーティングカテーテル(圧ライン やヘパリンロックも)を避ける。

https://www.jsts.gr.jp/news/pdf/20210601_tts2_3.pdf
アストラゼネカ社 COVID-19 ワクチン接種後の 血小板減少症を伴う血栓症の診断と治療の手引き・第 2 版  日本脳卒中学会、日本血栓止血学会

TTSの発生率は0.01~0.001%(1万~10万人に1人)以下です。

非常に稀な事例であってもワクチン接種による副反応を軽視し、疑う姿勢を失ってしまっては救える命も救えません。

木下氏はPCR検査について次のように述べています。

PCR検査の特異度が99.9999%(=偽陽性率が0.0001%)であっても特異度が100%ではないことが問題であるという主張です。

木下氏はPCR検査の偽陽性(偽陽性率0.0001%であっても)を問題視しますがワクチン接種による副反応(0.0001%程度と断定)は無視しても良いという考えのようです。
PCR検査の偽陽性により健康被害が生じる可能性は低いです。
ワクチン接種による重篤な副反応は取り返しがつきません。

木下氏はPCR検査の害を過剰に強調し、ワクチン接種の害を過小評価しています。
何故このように偏った考え方をするのか理解に苦しみます。

峰宗太郎氏、岩田健太郎氏のトンデモ記事 K値について記事を書こうと思っていましたが、トンデモ記事を目にしましたので、こちらを先にします。https://www.buzzfee...

何年も経ってから起きることは何一つ思い当たらない

7) 長期的な有害事象の観察の必要性

これまでの海外の COVID-19 ワクチン臨床試験での被接種者数は、数千人から数万人台であり、国内では 100 人台です。対象者数が限られるため、数万人に 1 人というごくまれな健康被害については見逃される可能性があります。新しく導入されるワクチンについては、数百万人規模に接種されたのちに新たな副反応が判明することも考えられます。数年にわたる長期的な有害事象の観察が重要です。

また、ワクチンによる直接的な副反応とは言えませんが、接種を受けた人が標的とした病原体による病気を発症した場合に、接種を受けていない人よりも症状が増悪するワクチン関連疾患増悪(vaccine-associated enhanced disease, VAED)という現象にも注意が必要です 61)。過去には、RS ウイルスワクチンや不活化麻しんワクチン導入時に実際にみられています。またデング熱ワクチンでは、ワクチンによって誘導された抗体によって感染が増強する抗体依存性増強(antibody-dependent enhancement, ADE)という現象の可能性が疑われ、9 歳未満では接種が中止されています 61)。COVID-19 と同じコロナウイルスが原因 である SARS(重症急性呼吸器症候群)や MERS(中東呼吸器症候群)のワクチンの動物 実験でも、一部に VAED を示す結果がみられています 62)。COVID-19 ワクチンの動物実験や臨床試験では、これまでのところVAED を示唆する証拠は報告されていませんが、将来的に注意深い観察が必要です。なお、ファイザーの mRNA ワクチンをアカゲザルに 2 回接種し、SARS-CoV-2 を曝露させた実験でも、接種群では VAED は出現せず、また VAED や ADE に関連するとされている Th2 優位型の免疫誘導もみられませんでした 63)。モデルナのワクチンのアカゲザルの動物実験でも同様の結果がみられています 64)。また、アストラ ゼネカのワクチンでは臨床試験で Th1 優位の免疫応答が確認されており 65)、現在のところ VAED が疑われる事例も見られていません。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2106_covid-19_3.pdf
COVID-19 ワクチンに関する提言  一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会

何年も経ってから起きることは何一つ思い当たらない人には長期的な有害事象の観察の必要性が理解できないのでしょう。

人類の勝利

最低でも1年持つ

木下氏が最低でも1年持つと主張する根拠は不明です。

ワクチン頼みの勝利

(2021年5月31日の投稿です)

感染症対策は複数の対策を組み合わせることが有用であるとされています。
「ワクチン頼み」の政策は批判されて然るべきですが、木下氏は「ワクチン頼み」の政策を肯定します。

峰宗太郎氏のスイスチーズモデル twitter上で峰氏のスイスチーズモデルが話題になっています。 https://tatsuharug.com/mine-pcr...

2021年8月以降のイスラエルの状況

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/israel/

接種率78%「イスラエル」で死亡者増加のなぜ

イスラエルでは2月末までに高齢者の圧倒的大多数が、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンの2回接種を完了。現在では、接種可能な12歳以上の約78%が2回のワクチン接種を済ませている。

ワクチンには今も重症化を防ぐ効果があると考えられているが、イスラエルの一部データは、早い段階で接種を済ませた人々の間で重症化リスクが高まった可能性を示している。感染率が上昇する中、イスラエルではここ1カ月で死者数も増加傾向となっている。

https://toyokeizai.net/articles/-/450304?page=2
2021年8月24日

デルタ株への予防効果は39%に

イスラエル保健省が7月下旬に公開したデータによると、イスラエルにおけるファイザー製ワクチンの感染予防効果は1〜4月上旬の95%に対し、6月下旬〜7月上旬には39%まで下がっていた。ただし、重症化予防効果はいずれの期間も90%を上回っている。

https://toyokeizai.net/articles/-/450304?page=3
2021年8月24日

崩れたワクチン一本足打法

イスラエルが今、望みをかけているのが3回目のブースター接種だ。60歳以上から始まったブースター接種は接種対象を50歳以上へと足早に拡大し、すでに今月、100万人以上が3回目の接種を完了した。

しかし、3回目の接種を終えたダビドビッチ氏は今、対策を何重にも重ねる必要があると確信している。マスクの着用、多くの人が利用する施設への入場を接種者もしくは感染から回復した人に限定する措置、医療提供体制の強化といった対策を何層にも積み重ねる戦略だ。

ダビドビッチ氏が言う。「以前はワクチンですべてが解決すると思われていた。私たちは今、ワクチンだけでは十分でないことを知っている」。

https://toyokeizai.net/articles/-/450304?page=4
2021年8月24日

小児でも十分な有効性と安全性

日本では小児に対する臨床試験は実施されていません。
このような状況で十分に安全であると断言しても良いのでしょうか?

3) 12~15 歳への mRNA ワクチンの接種

ファイザーのワクチンは、海外の 12~15 歳を対象とした臨床試験のデータをもとに、わが国でも 6 月 1 日から予防接種法の臨時接種として 12~15 歳に接種が認められました。おもに中学生に当たるこの年齢でも、家庭内、学校生活、クラブ活動などを通じて感染がみられていますので、接種する意義はあると考えます。
しかしながら、わが国での 12~15 歳を対象とした臨床試験は実施されておらず、安全性の確認が十分ではない状況での承認は拙速な印象を受けます。一方で、小児は感染した場合も多くが無症状から軽症で経過しています。変異株の出現で小児の集団感染の報告もみられますが、日本小児科学会は、「現時点で変異ウイルスが子どもに感染した場合も、従来ウイルスより重症化する可能性を示す証拠はなく、多くが無症状から軽症で経過しています」 としています 71)。
 このような状況の中で、副反応の頻度が比較的高く、長期的な安全性がまだ確立していない mRNA ワクチンの接種を 12~15 歳に進めるにあたっては、本人と保護者への丁寧な説明が欠かせません。接種する場合は、個人への丁寧な説明が困難な集団接種ではなく、医療機関における個別接種が望ましいと考えます。また、一部の自治体で予定されている中学校 での集団接種は、生徒が周囲への遠慮から接種を断りにくく、また接種しない人への差別につながる可能性もあり、慎重に検討する必要があります。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2106_covid-19_3.pdf
COVID-19 ワクチンに関する提言  一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会

イギリスは小児に対するワクチン接種には慎重です。

英諮問機関、12─15歳へのコロナワクチン接種推奨せず 心筋炎を懸念

英政府の諮問機関であるワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)は3日、12─15歳に対する新型コロナウイルスワクチンの接種を推奨しない方針を示した。接種後に若い世代を中心にまれな副反応として心筋炎の発症が報告されているためとしている。

https://newspicks.com/news/6159652/body/
Reuters 2021年9月4日

「人類の勝利」「ワクチン頼みの勝利」とまで言い切った木下氏はとうとう次のような発言をするに至ります。

つべこべ言わずに打て

「打てない」という人はアレルギーが出た人以外にはいない

ワクチン接種の強要につながりかねない非常に乱暴な意見です。
厚生労働省はワクチン接種を強制すべきではないという立場です。

Q 新型コロナワクチンの接種を望まない場合、受けなくてもよいですか。
A 接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。

新型コロナワクチンについては、国内外の数万人のデータから、発症予防効果などワクチン接種のメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して、皆さまに接種をお勧めしています。しかしながら、接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強制することはありません。また、受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。

職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないよう、皆さまにお願いしています。仮にお勤めの会社等で接種を求められても、ご本人が望まない場合には、接種しないことを選択することができます。

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0053.html
厚生労働省 新型コロナワクチンについて

河野大臣と面会

(2021年6月14日の投稿です)

河野大臣と面会し、「つべこべ言わずに打て」「”打てない”という人はアレルギーが出た人以外にはいない」 と言っていた木下氏について衝撃の事実が発覚します。

打ったフリしてました

所属先不明の副代表

木下 喬弘

副代表
救急専門医、外傷専門医、公衆衛生修士

日本救急医学会、外傷学会専門医。2010年大阪大学医学部医学科卒。大阪の救命救急センターで9年間勤務した後、2019年にハーバード公衆衛生大学院に入学。日本のHPVワクチンに関する医療政策研究で、2020年ハーバード公衆衛生大学院卒業賞を受賞。

https://covnavi.jp/manager/

2021年3月のm3の記事内で木下氏はボストン在住と述べています。
現在の所属先を明らかにしないのは何故なのでしょうか?

「こびナビ」の信頼性

木下氏の一連の発言はワクチン行政に対する信頼を著しく毀損するものです。
「こびナビ」はこれらの木下氏の発言を容認するのでしょうか?

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