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犬猫が誤食、誤飲した場合は自宅で無理に吐かせようとせずに動物病院での診察を受ける事をおすすめします。
獣医師が解説 | 犬、猫が誤食、誤飲した場合の対処法
「うちの子が~を食べてしまいました。どうしたら良いですか?」
動物病院ではこういう問い合わせをよく受けます。
犬、猫が異物...
診察時間外であっても診察を行っている動物病院に連絡を取り、診察を受ける事をおすすめします。
夜間救急動物病院に行く前に飼主さんに知っておいて欲しいこと
夜間突然ペットの具合が悪くなったり、異物を誤飲した場合は夜間救急動物病院に行くことになると思います。
夜間救急動物病院に行く前に...
犬猫の中毒量がわかっている成分があります。どうしても動物病院に行けない場合には参考になるかと思います。
犬猫の中毒量一覧
成分 | 備考 | 中毒量 | 症状 |
アセトアミノフェン | 解熱鎮痛剤 | 犬:150mg/kg 猫:50mg/kg | 犬:腹痛、嘔吐 猫:流涎、嘔吐、呼吸困難 |
アスピリン | 解熱鎮痛剤 | 犬:50mg/kg/日 猫:25mg/kg/日 | 食欲不振、嘔吐 |
ジフェチアロール | 殺鼠剤 | LD50(50%が死亡する量) 犬:4~11.8mg/kg 猫:16mg/kg | 鼻出血、吐血、血尿(止血異常) |
ワルファリン | 殺鼠剤 | 犬:5~50mg/kgまたは 1~5mg/kg/日で5~15日 猫:5~50mg/kgまたは1mg/kg/日で3日 | 鼻出血、吐血、血尿(止血異常) |
メチルキサンチン | ミルクチョコレート 2mg/g ホワイトチョコレート 0.05mg/g ダークチョコレート 5mg/g 料理用チョコレート 14~16mg/g | LD50(50%が死亡する量) 犬:100~200mg/kg 猫:80~150mg/kg 軽度な異常 20mg/kg 中枢性の痙攣 60mg/kg | 嘔吐、下痢、頻脈 |
キシリトール | ガムに含まれる | 低血糖 0.1g/kg 肝障害 0.5g/kg | 虚脱、けいれん発作 |
エチレングリコール | 自動車の不凍液に含まれる | 致死量 未希釈の不凍液 犬:4.4~6.6ml/kg 猫:1.4ml/kg | 嘔吐、沈鬱、運動失調 |
プロピルジスルフィド | タマネギに含まれる | 犬:15~30g/kg 猫:5g/kg | 元気消失、食欲不振、運動失調 |
不明 | ブドウ | 犬:32g/kg 猫:不明 | 嘔吐、下痢、食欲不振 |
不明 | レーズン | 犬:11~30g/kg 猫:不明 | 嘔吐、下痢、食欲不振 |
不明 | ユリ | 致死性高い 猫:ごく少量 | 嘔吐、食欲不振 |
ホウ酸 | ゴキブリ駆除剤 | ヒトの致死量 0.1~0.5g/kg | 嘔吐、下痢、けいれん、昏睡 |
メタアルデヒド | ナメクジ駆除剤 | 致死量 犬:10mg/kg 猫:10mg/kg | 嘔吐、下痢、けいれん、昏睡 |
計算例
ダースミルクチョコレートを1粒(3.5g)食べた場合、メチルキサンチンは7.0mg含まれます。10kgの犬の場合、軽度な症状が出るのが200mgですので、おそらく症状は出ないと思われます。
注意点
ここに記載されているものは、いずれも多量に摂取すると命にかかわります。 これらの数値はあくまで参考値ですので、この数値内であれば大丈夫であるとは限りません。
参考文献
(1)伴侶動物のための救急医療
(2)犬と猫の治療ガイド2015
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