コロナウイルス感染症

新型肺炎疑いの患者に対する病院の対応とクルーズ船の乗客隔離について

新型肺炎は拡大の様相を呈しています。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では次々と乗客の検査が行われ、海上での隔離が続いています。

そんな中、新型肺炎10例目、11例目の患者についての報道発表を見ていて、気になることがありましたので、まとめます。

医療機関における経過観察は正しいのか?新型肺炎のケースについて考える 新型肺炎の8例目の患者が報告されました。 複数の病院を受診したようですが、そこでの経過観察の判断について考えてみます。 自...

新型肺炎10例目の患者

経緯

1月13日、武漢市から帰国。その際は、症状なし。
1月25-26日に38度の発熱。
1月27日救急要請。救急車で三重県内の医療機関に搬送され受診。画像診断で肺炎像なく、自宅にて静養。
1月28日39度の発熱。
1月29日医療機関再受診。画像診断で肺炎の所見あり、入院。
1月30日 三重県保健環境研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告

疑問点

1月17日の段階で、医師及び自治体には、「新型コロナウイルスに関連した肺炎患者の発生に係る注意喚起」が出ています。1月27日の段階で、何故コロナウイルスの検査が行われなかったのか? 武漢での滞在歴があり、救急車で運ばれたにもかかわらず、検査が行われなかったのは理解に苦しみます。

新型肺炎11例目の患者

経緯

1月19日に武漢市に滞在。
1月20日に入国。入国時は症状なし。26日まで国内を引率。
1月24日から発熱と咳が出現。都内の医療機関を受診。
1月27日症状が改善しないため、都内の医療機関を再受診。
インフルエンザ陰性
1月30日症状が改善しないため、都内の医療機関を再受診。
胸部レントゲン検査にて肺炎像が認められ、そのまま入院。
東京都健康安全研究センター及び国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告

疑問点

この患者も、武漢の滞在歴があり、症状があるにもかかわらず、3度目の受診でようやく検査が行われました。

国内の医療機関の対応について

今は、もう少し検査はされるようになったとは思いますが、国内の医療機関で疑似症患者に経過観察を繰り返し、検査もしないのであれば、どれだけ封じ込めが期待できるのか疑問です。

新型肺炎は既に全国に拡散している?

クルーズ船の乗客は海上で隔離を行い、症状が無い乗客への検査も行われています。ほぼ客室内から出られない状態にもかかわらず、理性的に行動されている乗客及びスタッフの方々は立派だと思います。

医療機関は、新型肺炎10例目、11例目の患者のように疑似症患者に経過観察を繰り返しています。同じように疑似症患者で病院を受診し、検査をされなかったケースが多数あるのではないかと推測されます。これらの内、コロナウイルスに感染していたが、後に回復した人もいると思います。回復した人が、知らぬ間にウイルスを拡散していないのか、懸念されます。1月17日の段階で、医師及び自治体には、「新型コロナウイルスに関連した肺炎患者の発生に係る注意喚起」が出ていたにもかかわらず、経過観察を繰り返す医療機関の対応は理解に苦しみます。感染経路がわからないケースが出てきていますので、封じ込めは失敗していると思います。そうなるとクルーズ船の乗客の隔離はもはや無意味ではないかと考えます。

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