岩田氏はダイヤモンド・プリンセス号に乗り込み海外に向けて動画を公開し、話題になりました。
twitterでも精力的に情報発信を行っています。
岩田氏のコロナウイルス論を検証します。
Contents
PCR検査の特異度
コロナウイルスPCR検査の特異度を99%としてベイズの定理を用いて事後確率を計算しています。
特異度99%は不適切な仮定です。
特異度99%としてあちこちから批判を受けましたので仮の話として今度は特異度99.99%で計算しています。
いずれにしても特異度の数値には根拠がありませんので再び多くの人から批判を受けることになります。
陽性率10%
2月段階ですので仕方が無いと思いますが陽性率10%を基準とするのは高すぎます。
PCR検査抑制論
労力に見合った結果という意味がよくわかりません。
無駄な検査をするなという意味なのかもしれませんが無駄だとわかった上で検査を依頼する人はいないでしょう。
臨床検査技師が足りない、試薬が無い、機械が無いと、とにかく検査を増やしたくないという主張の西村秀一氏の記事を取り上げています。
偽陽性について
感染実験を行っていないため感染していないとは言い切れないのですが偽陽性と言いきっています。
http://www.kk-bestsellers.com/articles/-/373282/1/
2020.05.03
別の記事では検体取り違え以外はほぼ偽陽性は起こらないと書いています。
見解が変わったのでしょうか?
事前確率と偽陽性の関係
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/covid-19-pcr-false-positive
有病率が低い(事前確率が低い)と偽陽性の可能性が高まるという主張です。
偽陽性ということは感染者ではないにもかかわらず、検体中にコロナウイルスRNAが存在し、陽性になるということです。
偽陽性は検体取り違え、コンタミ等の人為的ミスと回復過程でのウイルス断片検出以外はほぼ考えられません。
感染者がほとんどいない(有病率が低い)場合には検体はほとんどが陰性検体です。
陰性検体どうしを取り違えても偽陽性にはなりません。
陰性検体で陰性検体を汚染しても偽陽性にはなりません。
感染者がほとんどいない場合は回復過程の人もほとんどいません。
従って有病率が低いと偽陽性の可能性が高まるということはありません。
感染症専門医の岩田氏がこのようなことを書いているのであちこちで似たような間違いを見かけます。
きちんと訂正すべきです。
PCR検査と経済について
PCR検査と行動抑制はセットで行うとは限りません。
この投稿の約3週間後
経済をまわすためのPCR検査を肯定しています。
この場合のPCR検査は行動抑制とセットではありません。
さらに4日後
「コロナ対策が不十分なままでは経済は回せない」は正しい意見だと思います。
しかし、これまでの投稿は何だったのでしょうか?
この頃から岩田氏の言動が大きく変化していきます。
「Go To トラベル」キャンペーン批判
「Go To トラベル」キャンペーンには否定的です。
PCR抑制を批判
正しい意見だと思います。
K値、集団免疫について
K値、集団免疫説、弱毒化説には否定的です。
感染総数を減らすことが重要
「感染総数を減らすことが重要」というのは正しい意見だと思います。
共生不可
「コロナとの共生はできない」というのは正しい意見だと思います。
台湾、ニュージーランドの対策について
台湾やニュージーランドを見習えと4月くらいに言っておいてくれると良かったのですが。
陰性証明について
陰性証明書は意味が無いという考えなら、こういう考えになるでしょう。
ダークサイドに堕ちたように思える医師はメディアでよく見かけます。
ファクターXについて
死亡率は各国大きく変わらないのは今になってわかったことでは無いと思います。
死亡者数が少ないのは感染が拡大しなかったからです。
感染拡大防止に寄与した要因がファクターXです。
岩田氏の発言は7月末あたりで大きく変わっています。
軽はずみな発言があるのは変わりませんが近頃の発言内容は概ね理解できます。
何故4月頃にこのような考えに至らなかったのかが不思議です。
PCR検査抑制論を主張していた時はPCR検査拡充派(私を含む)から批判を受けていました。
PCR検査拡充を主張し始めてからは以前の主張との矛盾を指摘されたり、PCR検査抑制派から批判を受けるようになっています。
これほど多方面から批判を受ける人も珍しいのですがあまり気にしていないように見えます。
少しは気にしているようですが何故多くの人から批判を受けるのかを考えないのが問題です。
物議を醸すような発言をしています。
懲りない人です。