コロナウイルス感染症

コロナウイルス感染症の致命率について

コロナウイルス感染症の致命率についてまとめます。

致命率(致命割合):CFR(Case Fatality Rate)

致命率(致命割合):CFR(Case Fatality Rate)
= 死亡者数 / 確定診断がついた感染者数 × 100(%)

主な感染症のCFR

感染症CFR
SARS10%
MARS35%
スペイン風邪3%
季節性インフルエンザ0.033%(2018年)
0.1%(超過死亡概念を用いた場合)

インフルエンザのCFRについて

Q10.通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。

また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html

確定感染者数を1000万人、死亡数を3325人(2018年)とすると
CFR = 3325/ 1000万 × 100 = 0.033%

超過死亡概念による死亡者数1万人を採用すると
CFR = 1万 / 1000万 × 100 = 0.1%

コロナウイルス感染症のCFR

国、地域別

国、地域CFR
韓国2.16% ※1
日本2.4% ※2
ダイヤモンドプリンセス号2.0% ※3
アメリカ3.2% ※4
イギリス15.1% ※4
スペイン8.1% ※4
イタリア14.1% ※4
スウェーデン7.1% ※4
ブラジル3.4% ※4
ドイツ4.3% ※4

死亡者数の集計方法は国により異なります。

COVID-19の死者の記録方法は、国によって違う。

例えばフランスは、毎日発表する人数に介護施設で亡くなった人を含めている。一方、イングランドは4月末まで、病院で死去した人数だけを発表していた(4月29日から、介護施設や自宅などでの死者数も含めるようになった)。

死や死因をどう判定するのかについても、一致した国際基準がない。

ドイツでは介護施設の死者については、ウイルス陽性と判定された場合に限り、数に含めている。一方ベルギーでは、疑いありと医師が診断した死者は全て、新型ウイルス関連死に含めている。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52394515

検査体制、感染状況は国により異なりますので感染者の捕捉状況は国により異なります。
医療体制や年齢分布も国により異なります。
これらのことから各国のCFRを比較し、論じるのは無理があります。

確実に言えることはコロナウイルス感染症のCFRは季節性インフルエンザのCFR(超過死亡概念を用いた場合でも)とは桁が一桁違うということです。
コロナとインフルエンザを同一視するのは間違いです。

年齢別

年代CFR
韓国60歳未満
60代
70代
80代
1%以下
2.38%
9.45%
24.69% ※1
日本10歳未満
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80代以上
0%
0%
0.01%
0.07%
0.32%
0.81%
4.23%
14.28%
34.04% ※2

感染致命率(感染致命割合):IFR(Infection Fatality Rate)

感染致命率(感染致命割合):IFR(Infection Fatality Rate)
= 死亡者数 / 全感染者数 × 100(%)

検査体制に影響を受けない数値としてIFRがあります。
検査体制を強化し、感染者の捕捉状況が改善されるとCFRはIFRに近づくと考えられます。

IFRの算出方法

マイヤーウィッツ・カッツ氏の説明によると、感染致命割合を推定する方法は2つあるという。1つは、新型コロナウイルスに対する抗体の有無を調べる血清学的検査を用いて感染者数を推定する方法だ。この検査では、症状が出ていなくても感染の履歴を明らかにできる。もう1つは、確定診断がついた患者数と無症状の感染者数の推定値についてわかっていることに基づき、統計学的手法を用いて感染者の総数を推定する方法だ。

「一般に、血清学的検査では感染致命割合の推定値は低くなり、統計学的手法では高くなる傾向にあります」とマイヤーウィッツ・カッツ氏は言う。

https://news.goo.ne.jp/article/natgeo/world/natgeo-0000A42w.html?page=2

コロナウイルス感染症のIFR

国、地域別

国、地域IFR
ガンゲルト地区(ドイツ)0.37% ※5(抗体保有率のデータに基づく推定値)
ニューヨーク(アメリカ)1.45% ※6(数理モデルに基づく推定値)
日本0.3~0.6% ※7(数理モデルに基づく推定値)
中国0.657% ※8(数理モデルに基づく推定値)
フランス0.7% ※9(数理モデルに基づく推定値)
ブラジル1% ※9(抗体保有率のデータに基づく推定値)
スペイン1% ※9(抗体保有率のデータに基づく推定値)

季節性インフルエンザのIFRは0.005-0.01%程度と推測されます
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/051100003/?P=4

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100608-03.pdf

季節性インフルエンザの年齢別IFRは上記グラフの数値を100で割ることで算出できます。

CFRと同様、コロナウイルス感染症のIFRと季節性インフルエンザのIFRは1桁以上違いますので、同一視するのは間違いです。

参考
1:https://news.yahoo.co.jp/articles/5909f95daa02aa8f4b9515f272cf162adb93dfb8
2:https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/  2020年8月7日 死亡者数/陽性者数として簡易に計算しましたので正確ではありません
3: https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2523-related-articles/related-articles-485/9755-485r02.html
4:https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries 2020年8月7日 死亡者数/陽性者数として簡易に計算しましたので正確ではありません
5:https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%812%E5%89%B2%E3%81%8C%E7%84%A1%E7%97%87%E7%8A%B6-%E6%84%9F%E6%9F%93%E8%80%85%E5%AE%9F%E6%95%B0-%E5%85%AC%E5%BC%8F%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%81%AE10%E5%80%8D%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7-%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/ar-BB13BvAg
6:https://news.goo.ne.jp/article/natgeo/world/natgeo-0000A42w.html?page=2
7:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/8-39_4.php
8:https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(20)30243-7/fulltext
9:https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v17/n8/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%87%B4%E6%AD%BB%E6%80%A7%E3%81%AF%EF%BC%9F%E3%80%80%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%AD%94%E3%81%88%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1/104101

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