犬猫飼育

動物保護団体、動物愛護団体から犬猫を迎え入れる際に注意すべきポイント

診察に来られた飼い主さんの中には時々、動物保護団体から犬猫を迎え入れたという方がいます。

同じように犬猫を飼う時にペットショップからではなく、動物保護団体からと考えてる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、どの団体から犬猫を譲渡してもらえば良いか、迷われるかと思います。

どのような動物保護団体が信頼できるのか、犬猫を迎え入れる前に知っておくと良いことをまとめます。

動物保護団体について

個人で運営されている団体もあればNPOの形式を取る団体もあります。

全ての運営をボランティアが行う団体もあれば、犬猫の世話をするためにスタッフを雇う団体もあります。

犬猫にかかる費用は寄付や自費で賄っている所が多いです。

ブリーダーや動物病院と提携している団体があります。

動物保護団体のホームページでチェックしておくべきこと

まずは動物保護団体についてホームページで調べるかと思います。チェックしておく点は

  1. 譲渡のための条件(飼い方、譲渡に必要な費用等)が明示されているか?
  2. 保護犬、保護猫の由来が明示されているか?
  3. 小型犬や子犬の割合について

①について
譲渡には費用がかかるのは当然(不妊手術、治療、予防等)ですので譲渡に必要な費用が明示されていない場合は、問い合わせることをお勧めします。譲渡のための条件は団体により様々ですので、確認しておくことをお勧めします。

②について
保護犬、保護猫がどこから来たのか(保健所からなのか、多頭崩壊でレスキュー活動を行ったのか)については知っておいた方が良いです。ブリーダーで先天異常が見つかり、譲渡されるケースやブリーダーから高齢になったので繁殖に適さないという理由で譲渡されるケースがあります。これらの事情を理解し、納得して迎え入れるのなら良いです。

③について
①②にも関係しますが由来が明示されておらず、里親募集で小型犬や子犬の割合が多い場合は注意が必要です。多頭崩壊のレスキュー活動を行っていない場合、里親募集は中型犬の雑種の割合が多いのが一般的ですので何らかの事情がある場合があります。

保護犬、保護猫と対面時に確認しておくべきこと

次に迎え入れたい犬猫が決まり、対面が実現した時に確認しておく点は

  1. 動物病院で診察を受けているか?
  2. 予防接種等の証明書を貰えるのか?
  3. その動物の性格は?

①について
動物病院で診察を受けていない場合は、家に迎え入れてから治療が必要な疾患が見つかることがあります。治療可能な疾患なら良いですが、先天的な疾患や完治しない疾患を持っており、生涯継続治療が必要になる場合があります。

②について
①にも関係しますが予防接種や駆虫が済んでるかの確認が必要です。予防接種の証明書が貰えない場合は、その団体の信頼性を疑う必要があります。

③について
その動物の性格について、その団体の方がきちんと把握しているかを確認した方が良いです。性格を把握していない場合、世話が行き届いていない可能性があります。動物を迎え入れる場合、その動物の性格は自分の家に合うかどうかの参考になります。(動物は環境が変わると行動も変わりますので、あくまで参考ですが)

まとめ

きちんとしている動物保護団体はたくさんありますが、問題のある動物保護団体が存在しているのも事実です。

どうしても良いと思える動物保護団体が見つからない場合は、地域の動物愛護センター保健所から動物を迎え入れるのが良いと思います。

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