コロナウイルス感染症

言霊の国ニッポン、上久保靖彦氏の集団免疫説で元気になる人が続出

言霊:声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。
自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられた。 (Wikipediaより)

日本人は未だに言霊の影響下にあることは山本七平氏や井沢元彦氏が著作で言及しています。


「言霊(コトダマ)の国」解体新書

「日本は既に集団免疫を獲得している」と主張する上久保氏の動画がyoutubeにアップされています。
そこでは言霊の影響が色濃く見られましたので検証します。

上久保靖彦氏の集団免疫説を検証 京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と吉備国際大学の高橋淳教授らの研究グループは「日本人はコロナウイルスに対する免疫を持ってい...

特番『衝撃!日本では既に”集団免疫が達成”されている!?』ゲスト:京都大学大学院医学研究科特定教授 上久保靖彦氏

「感染者数が増えている」という報道を行う(言挙げする)と「感染が拡大する恐れがある」と考え、恐怖を抱いているのかもしれません。

上久保氏の説はあくまでも仮説(根拠に乏しい)です。
上久保氏の仮説が立証された段階で安心するのならば理解できますが、仮説を聞いて安心するそうです。
上久保氏が「集団免疫を獲得している」と言挙げすることで現実もそのようになると考えて安心するのかもしれません。

上久保氏の言挙げで元気が出たり、安心したりするようです。
言霊の世界の住人には効果は絶大のようです。

上久保氏の言挙げだけでなく、コメント欄の「安心しました。元気になりました」という言挙げで勇気づけられ、安心したようです。

上久保氏の説を信じるとマスク、ソーシャルディスタンス、ワクチンが不要になります。
上久保氏は責任を取れるのでしょうか?

政府は既に国民へのワクチン接種を目指すことを明らかにしています。
効果があるのか、重篤な副作用が起こらないのかわからないワクチンに頼らざるを得ないということは、政府はこの先どうなるかはある程度予想できているのでしょう。

国民全員のワクチン確保へ 政府のコロナ対策判明

2021年前半までに国民全員分のワクチン確保を目指すことが柱。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f544af60e9ddbe1b4c4b76c899d1dc871da7eb74

特番『第2弾!疑問・質問に答えます!”集団免疫が達成”されているのか!?』ゲスト:京都大学大学院医学研究科特定教授 上久保靖彦

上久保氏の仮説は「日本は集団免疫を獲得している」というものですので日本以外の国が集団免疫を獲得しているかについては言及していません。
従って上久保氏の仮説が立証されても世界が救われることはありませんし、世界に広まることは無いでしょう。
世界に向かって上久保氏が言挙げすれば「全世界で集団免疫が達成」され、世界が救われると考えているのかもしれません。
しかし残念ながら言霊を信じているのは言霊の世界の住人(日本人)だけです。

京大の負の歴史になりそうな気がします。

【新説】第2波来ない!?京都大学・上久保教授が提言!日本人の8割に抗体がある!?本当なのか?

「現実には感染者や重症者が増えている」という現実的な意見を言挙げする二木氏は詐欺師とまで言われています。
言霊の世界の住人からは不吉なことを言う人認定されてしまうのでしょう。

仮説(根拠に乏しい)で日本を救えるはずがないのですが、「集団免疫を獲得している」と上久保氏が言挙げを続けることで日本が救われると考えているのかもしれません。

上久保氏の説は政府にとっては都合が良く、国民にとっては良い迷惑です。

亡国の兆し

「日本は集団免疫を獲得している」「コロナはただの風邪」という仮説や意見は言霊の世界の住人には安心感を与えます。
日本で科学的議論が難しい理由に言霊の影響も大きいでしょう。

「日本は集団免疫を獲得している」「コロナはただの風邪」という仮説や意見で警戒を緩める人が増える恐れがあります。

イタリアの医療崩壊は次のようにして起こりました。
「早期の入国制限、緊急事態宣言」→「検査体制拡充」→「陽性者0」→「経済活動再開」→「感染者急増」→「医療崩壊」
経済活動再開にあたっては「コロナはただの風邪」というような楽観論が蔓延していました。

現在の日本はイタリアが医療崩壊に向かった道を進みつつあるように思えます。

PCR検査体制を拡充すると医療崩壊が起こるという説について 日本では、PCR検査体制を拡充すると医療崩壊が起こるのでむやみに検査をすべきではないという意見がありました。イタリアと韓国の医療崩壊の...

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