コロナウイルス感染症

橋下徹氏の変節の経緯から見るコロナウイルス検査の必要性

橋下氏はコロナウイルス検査には否定的な立場でした。

橋下氏は、「PCRも重症化するような人を見つける為に必要で、一般の人がPCRをどんどんやる必要はないんですよ」と反論。「はっきり言って10歳から40歳くらいの元気な人は、普通の風邪のような感じで家で寝とけって政府がバシっと言えばいいんですよ。全員PCRなんかやらなくていいんですよ。やれやれやれやれって不必要なこと煽るからおかしくなる。いらないんです。だって、やったってどうするんですか?」と私見を述べた。

サンスポ 2020/2/29

ところが一転、橋下氏は発熱、肺炎症状が無いにもかかわらず、コロナウイルス検査を受けていたことがわかりました。
橋下氏の変節の経緯からコロナウイルス検査の必要性を考えます。

3月24日 橋下氏、発熱(37.3℃)

その日のうちに熱は下がったとのことです。
ちなみにコロナウイルス感染が疑われる発熱は37.5℃以上です。

3月26日 橋下氏、熱は下がるが病院に相談

3月26日 橋下氏、喉の痛みで感染症指定病院を受診したと思われ、激怒

3月28日 橋下氏、コロナウイルス感染者が名乗り出る事ができない状況を理解する

3月28日 橋下氏、抗体検査の重要性を訴える

3月28日 東国原氏、橋下氏にコロナウイルス検査を受けるように訴える

東国原は「先週の木曜日、生放送で2時間、ここ(至近)の距離でバーって議論してたんです」と主張。デヴィ夫人が「東さんもかかってる」と指摘すると、「そうなんですよ」と同意。橋下氏に「だから、PCR検査で陽性かどうかハッキリしてくれないと、僕らがどう行動していいか分からない。(橋下氏が)陽性なら、濃厚接触者になって、僕は2週間待機の準備をしてるんです。毎日3回も4回も体温を測ってるんです」と強く訴えた。

デイリースポーツ 2020年3月28日

4月2日 橋下氏、コロナウイルスの検査基準を満たしていないことを認める

4月3日 橋下氏、コロナウイルス検査を条件付きで推奨

4月11日 橋下氏、コロナウイルス検査を受けていたことが判明

橋下氏は「3週間前に熱を出しまして、すぐ仕事をキャンセルして2週間休んだ。この間の日曜日(5日)に生放送に出たんですけど、またその夜から喉がダメになって。3日間待機して、診察を受けた。そうしたら“これはPCRを受けるべきだ”ということで検査を受けました」と経緯を説明。検査結果については「陰性だった」と明かした。

ヤフーニュース 2020/4/11

コロナウイルス感染が疑われ、検査を推奨される基準は持続する37.5℃以上の発熱や肺炎症状ですので、橋下氏は当てはまりません。
しかし、コロナウイルス検査を受けて陰性だったということです。

橋下氏が主張を翻して検査を受けた理由

東国原氏からの抗議を見るとわかりますが、検査を受けないままでいると周囲の人達に迷惑がかかります。
橋下氏の家族だけでなく、橋下氏の濃厚接触者にも影響が及びます。検査を受けないままでいると濃厚接触者はどのように行動して良いかわからなくなるのです。さらに場合によっては橋下氏との濃厚接触者の家族、さらには濃厚接触者の濃厚接触者にも影響が及ぶ場合があります。
陰性という結果が出たことで橋下氏の周囲の人達は社会的制約から解放されます。
もちろん偽陰性の場合がありますので、陰性だからといって必ずしも大丈夫とは言い切れないので今後の経過観察は必要です。
(橋下氏の場合、コロナウイルスの典型的な症状は出ていないので大丈夫だと思いますが)
橋下氏は検査を受けないままでいることで周囲の人達に与える影響を考え、検査を受けたのだと思います。
従ってコロナウイルス感染を疑う症状が出た場合、家で寝とけというのは社会とかかわりを持つ社会人には無理な話です。
橋下氏には自らの体験に基づいて、コロナウイルス検査の必要性を訴えてもらいたいです。

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