私が現役で大学受験をしたのは20年以上前になりますが、その頃からいわゆる「受験マニュアル本」というものが存在していました。
受験マニュアル本の著者としては和田秀樹氏が有名で、何冊か購入しました。ただし癖のある本ですので、使い方を間違うと点数が全く上がらないということもあります。(現役の頃はそうでした)
私は獣医学部再受験の時は受験マニュアル本の考え方は非常に参考になりました。受験マニュアル本から得た効率的な学習方法についてまとめます。
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受験マニュアル本を使う場合の注意点
受験マニュアル本には効率的に点数を取る方法が書いてあります。再受験で国立大学獣医学部を受験する時は、勉強する時間に制限がありました。現役の頃はあまり役に立たなかった受験マニュアル本を読み返し、自分なりの方法を確立しました。受験までに時間が無い時は受験マニュアル本は役に立つと思います。
もちろん時間がある方にも参考にはなると思いますが、注意が必要です。高校時代、受験マニュアル本マニアのような友人がいました。彼は受験マニュアルには精通していましたが、受験マニュアルの研究にばかりに時間を掛けて肝心の受験勉強に時間を割いていませんでした。その結果、受験は失敗というのを見ていますので、受験マニュアル本マニアにはならないようにして下さい。
参考にした受験マニュアル本
和田秀樹氏の著作は未だに改定され出版されてます。中身は20年前とさほど変わらないと思います。
受験マニュアル本から得た効率的な学習方法
受験マニュアル本に書いてあることの全てが正しいわけではありません。その人に合う、合わないがあります。私が受験マニュアル本から得た効率的な学習方法についてまとめます。
まず最初にすることは志望校選び
当たり前のことですが、最初に行います。国立大学を志望する場合、滑り止めは全く考えずに前期試験1本に絞ります。時間が無い場合は有効な方法となります。志望校を選ぶ理由は何でも良いと思います。
国立大学獣医学部の前期試験は昔からセンター試験と二次の筆記試験でした。後期試験は面接や論文を課す大学が多いです。後期試験は合格を狙って勉強するのは難しいので、前期試験1本に絞る方が良いです。この場合、論文や面接の勉強は不要になります。
赤本(過去問)を手に入れる
志望校の赤本(センター試験、二次試験の過去問)を手に入れ、試験で必要になる科目について調べます。勉強してから赤本で力試しではなく、まず赤本を解いていきます。赤本を解くことで、各科目について、どの程度まで学習が必要なのかがわかります。到達点を調べておいてから、勉強を始めるということです。
センター試験の科目選択
センター試験の科目で日本史A、世界史A、地理Aを選択できる大学があります。その場合は迷わず、これらを選択して下さい。
私は現役時は日本史を選択してましたが、再受験時には政経を選択し、1年間勉強し、8割程度でした。同時に受けた日本史Aは全くの無勉強で7割程度取れました。志望校は日本史Aを選択できましたので政経ではなく、日本史A1本でいけば良かったと思ってます。
センター試験の科目で簡単な方を選べるのであれば、選んで下さい。
獣医学部受験の場合、理科の選択科目は?
獣医学部入学後は生物の知識が必要になります。しかし、受験では物理、化学を選択する方が有利です。志望校が物理、化学を選択可能ならば、物理、化学で受験して下さい。
私は物理、化学で受験しました。大学入学後、2回生から専門科目が始まり、生物の知識が必要になります。1回生の間は一般教養ですので、その間に生物の勉強をしておけば、専門科目の授業には充分間に合います。
参考書、問題集の選び方
志望校と選択科目を決め、赤本を解いてから参考書、問題集を選びます。志望校のレベルに合った参考書、問題集を選びます。難しい参考書、問題集が良いとは限りません。
1日のスケジュール
次のようなスケジュールを組みました。ポイントは集中力の持続です。そのためには
- 1科目60~90分
- 暗記科目と理解が必要な科目をできるだけ交互に
- 苦手科目が続かないように
- 前の日にできなかった科目は次の日に優先的に
このようなスケジュールで同じ問題集、参考書を何周もして記憶を定着させました。
完全に忘れる前に復習を繰り返すことが重要です。1周目は時間がかかりますが、忘れる前に復習することで少しずつ時間短縮が可能になります。
1年のスケジュール
まず赤本(センター試験、二次試験)をセンター試験は3年分、二次試験は5年分程度解いて到達点を確認します。
次に問題集、参考書を何度も繰り返し記憶を定着させます。これは最後まで継続します。
夏頃からセンター試験の赤本を解き始めます。
11月くらいから二次試験の赤本を解き始めます。学習が上手くいっているとスラスラ解けるようになっています。
試験までは問題集、参考書の復習を継続し、不足している所をチェックします。
私はこの勉強法で1年で国立大学獣医学部に合格しました。
参考になれば幸いです。